2020年06月02日

光化学オキシダント濃度速報値 2019年と2020年5月の比較

新型コロナウイルスによる活動自粛で大気汚染が緩和したとかしないとか、といったニュースは海外のものはちらほらと聞くことがあるのですが、さて日本ではどうなんでしょうか。

環境のデータといえば環境省。そのホームページの中にある、そらをマメに観測する「そらまめ君」というサイトで、島嶼部を除く都内の観測点のデータを入手し、ざっくり集計をしました。

そらまめ君は本当にマメで、1時間ごとの観測値が公開されています。1日24時間、今回は5月の集計をしたので31日間、24×31日分のデータを対象に測定局ごとに平均値と最大値を計算しました。申し訳ないぐらいのざっくりですが、まずは全体の傾向を確認したいし。

以下の地図はその結果から。2019年5月の光化学オキシダント濃度の月間平均値を地図にしたものです。
photochromic oxidant map (average) of Tokyo, May 2019

# 地図のフレームの線、太すぎ。

で、こちらが同じ値の2020年5月の地図です。
photochromic oxidant map (average) of Tokyo, May 2020


地図の記号に対する色の割り当ては、2つの地図の間で統一してあります。値が低いと水色、そこから濃い青に変わって、最も値が高い点で紫になります。

2019年は紫色の点が多く、光化学オキシダント濃度が2020年よりは高めだったことがわかります。

そらまめ君の「説明のページ」によれば、光化学オキシダントはその濃度に対して、いくつかの基準が設けられているようです。
・1時間値が0.06ppm以下であることという環境基準、
・1時間値が0.12ppm以上でそれが継続しそうな気象条件の場合には「光化学スモック注意報」、
・1時間値が0.24ppm以上で継続しそうな時には「光化学スモッグ警報」
という発令基準があります。

そらまめ君 説明のページ 大気汚染物質について
http://soramame.taiki.go.jp/index/setsumei/koumoku.html

これらの値に対応して、そらまめ君では地図の色の割り当てをしています。ここでも、その色の割り当て(凡例)をなぞって、上の2つの地図を作りなおしてみました。

こちらが2019年5月、光化学オキシダント濃度平均値のそらまめ君凡例です。
photochromic oxidant map (ave) of Tokyo, May 2019


こちらが2020年のそらまめ君凡例です。
photochromic oxidant map (ave) of Tokyo, May 2020


これで見ると「平均値」が環境基準である0.06ppmを超える点は2019年もなかったようです。

ですが環境基準は「1時間値」が0.06ppm以下です。平均値ではこれを見るのに適切ではなく、代わりに最大値を確認します。

以下は2019年5月、光化学オキシダント濃度の最大値の地図です。
photochromic oxidant map (max) of Tokyo, May 2019


こちらは2020年5月の地図です。
photochromic oxidant map (max) of Tokyo, May 2020


2019年は主に23区で、光化学スモッグ注意報発令の目安となる0.12ppmを超える時もあったようです。(ただし0.12ppmを超えるとすぐに注意報が発令されるわけではなく、それが継続しそうかどうかにもよるようです。)

2020年だと環境基準である0.06ppmを最大値が超える点はありますが、0.12ppmを超えた点は1つもなかったようです。

以上の地図は速報値を使って作成していて、データのエラーが残っている可能性があります。特に最大値の方はエラーを見てしまっているのかもしれませんので、参考程度に見ていただけたらと思います。
本当は、少なくとも過去分は確定値を使えばいいんですよね…。
(確定値は最新で2017年であれば、環境数値データベースから入手できるのです。)

まま、空気はきれいになっているのかもしれないけれど、その分活動できなかったという結果かもしれないので、100%よかったですね、ではないですが。
タグ:Tokyo
posted by たかはし at 17:18| Comment(0) | maps
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